2019.05.30 三井アウトレットパーク滋賀竜王

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5月も最後の大道芸となりました。このところインターバルを空けずに3回ほど連続してやってきております三井アウトレットパーク滋賀竜王のセンターコート。

ふくやま大道芸に参加のため2日前と、直前の日にここでの大道芸をしておりましたが、平日の大道芸活動で、しかもGW明けという条件としてはあまり歓迎できるものではありません。

特に5月というと中旬を境に前半と後半とでの、その差というのは信じられないほどの別世界なのが現実だと言えます。そしてまた、その余韻が残る同じこの場所での大道芸パフォーマンスにこの日もやってきており、いつもと同じような感じで、いつものように2回のパフォーマンスをして、「さてさて、一体我々のどこが至らなかったのだろう??」「何が良くなかったのだろう??」とスピニング号の中でミーティングをしながら帰る日々。

では、一体何がスピニングマスターズにそう思わせているのか??ここを今回のレポートでさらけ出してみたいと思います。

この三井アウトレットパーク滋賀竜王は確か2010年のオープンでしたからかれこれ9年目に入っているということになります。振り返れば結構長く頑張ってるなと思います。
途中増床したりリニューアルしたりして現在に至りますが、お客さんはいつも多いという印象です。周囲に対抗するショッピングモールもなく、ランチ目的で、という人も多いのでしょうか、いつも正午~午後1時くらい現場到着するのですが、フードコート付近はお客さんが滞留していて、なんだかザワザワとしている感じ。

大道芸も騒がしくないようにと配慮をして1時半ごろスタートというのがスピニングマスターズの場合は常です。今は「夏ポジション」と言っておりますが、通常のステージを真後ろにしたセッティングではなく、90度程向きを変えて実施しております。これは太陽の位置が変わり日影ができる場所も、伸び方も変わってくるから。9年間、冬場と夏場でこのように向きを変えてやってきております。

さて、三井アウトレットパーク滋賀竜王の営業的なこととは一切関係なく、大道芸の実施という限られた視点のみで、独自な意見ではありますが、大道芸をするのが、決して楽な場所ではありません。

ほう、「お客さん居るのに、やり難い?」とツッコミもあるでしょう!(笑)しかし独特の空気感と、発見されにくいという場所的な問題と、そしてもう一つ、意外と日本人特有の「おくゆかしさ」(?)がございます。

それを今回の大道芸のスタート時から順を追ってスピニングマスターズのドキュメンタリータッチでレポートします。

まず、「大道芸を行います!よろしければお付合いください!」という程度のアナウンス、呼込みくらいでは全く足が止まらないです。(笑)ホントに笑うしかないほど。

準備をしながらアナウンスをして、あらかじめ距離感を大切に慎重にセッティングしたベンチにお座りいただけるということがあれば、それは奇跡です。

通常はそのようにはスタートはできませんし、お客さんも足を止めて気にしていただける人は無しに等しいかと。そこで、準備をしながらいろいろゴチャゴチャと、道具を取り出して「ウォーミングアップです!」とか、「風向きを見ます!」などと言いながら、少しずつ雰囲気を作り上げていかなければなりません。このあたりは少し厳しい現場だと言われる大道芸ポイントであれば全国共通であります。そしてどの大道芸人でもストリート現場を平日に経験していれば、大なり小なりこれくらいのことは経験アリだと思います。

特にこの場所の特徴として9年間一貫して感じてきたのは「一番はイヤ!!」という言葉にはしない日本人の気質。これを丁寧に言うと「日本人のおくゆかしさ」なのでありますが、悪い言い方をすると「なんで自分が先陣を切って??」という島国根性とでもいうのかな?(こんな言い方をすると怒られそうですが、そういう感じ・・・感じるだけです、筆者が。)

何かをしながら、精神的に自分と闘いながら待ちます。するとこの距離感でなら、また、二階の手すり際なら、あるいはパフォーマーからは死角になる柱の陰からなら、それぞれ止まっていただけます。ここからが9年の経験値すべてをかけてのパフォーマーの戦いがスタート。上の写真はまだラッキーなことに遠くのベンチであっても、こちらを向いて座ってくださっておりますので、これはかなり良好なスタート状況だったと思われます。

この場所ではふくやま大道芸への調整が終わってからは、現在は長いショーにならないよう、いやいや、極力短いショーを開発するという目的を持ち、最短でショー本番が始まれば20分ほどでクスダマ芸まで到達します。この日もそうでした。

フラッシュデビルスティックからいきなりディアボロへ。コンタクトは今はショー本体の中には入っておりません。デビルスティックのルーティン中に掴みと軽い寄せをトークに混ぜているだけ。

大道芸の永遠のテーマとも言える寄せ、「近くに来て欲しい」というトークどころか、早い段階で目線を合わせるだけでも去っていくお客さん。デビルスティックが終わりディアボロのパートが始まるまでにようやく少しは身近に感じてもらえているのか、雰囲気はいつもと同じようにお客さんは笑って見てくれるようになり、用意した7~8脚程のベンチが埋まりだします。

ディアボロのパートで後半の2ディア系の途中辺りで確認すると二階にも多くのお客さんが。そして真後ろからも。(笑)折角なので、最後までごらんいただけるのなら前から見てほしいと思うんです。ホントに。たまに、正面の二階席よりも真後ろの二階席の方が人数が多いことも。

でもこういう時に思うんです。帰りのスピニング号での反省会というか、ミーティングでは「それでも、前に回っていただけなかった」とか「遠くのベンチから移動して来てもらえなかった」ということは、私たちスピニングマスターズの魅力や技量が不足しているのだと、理由はハッキリしております。これを「お客さんがぁ・・」などと人のせいにしてしまえばパフォーマーとして成長は止まります。

言いたいこと、言いたい気持ちをグッと押し殺して、直向きに頑張る!これしか道はないはず。そう思ってエンディングまでショーを投げださず、頑張っていると、多くの場合、なんだかお客さんがついて来てくれるような感じがあり、応援してくれているような空気も感じるようになります。

反応がもらえなかったからと、言葉を荒げたり、感情的な言動を発するなど言語道断。

自分たちが控えめに、落ち着いて、そして背伸びをせず等身大で最後までショーをすれば、自然とお客さんは笑って見てくれていましたし、こういうことを再確認したり、新しいパターンやネタなどをテスト的にご覧いただいて反応確認するには厳しすぎるくらいがちょうど良いと思って、この場所には通って来ております。

最初は無表情で「この程度では笑うもんか!」という少し強気の感じからのお客さん。最後は我を忘れて拍手をし、笑ってくれれば、それはパフォーマーとしての勝利ではないか、と いつもそう思えます。

スピニングマスターズにとっては「楽しい場所」ではありませんが、「大切な場所」であることには今も全く変わらずそう思ってやっております。

良い精神修業もでき、お客さんの表情を笑顔へとくずせたときに、イイ一日だったと思いながら、帰路で立ち寄ったコンビニのコーヒーを飲みます。この日も2回のショーで延べ100人くらいでしょうか、スピニングマスターズのパフォーマンスにお付合いくださいましたお客様、心から感謝しております。

また、次回見かけることがございましたら、是非是非お付合いくださいませ!よろしくお願い申し上げます!!

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