残念ながら 道の駅 池田温泉 新春大道芸まつりは延期になってしまいましたが、このコロナ禍の状況で無理をして小規模の開催をするよりも、体制を立て直し、やっぱり告知もちゃんとしてそれなりの開催ができた方が、その後にもつながるので、急な判断になってしまったのですが、これで良かったと思います。

 

さて、ライトセーバーの話題。先日のことです。

YouTubeコラボ企画のための動画を撮影していた時にライトセーバーを落としてしまい、起動できなくなってしまい困りました。

実はこれで2度目の破損。昨年にも1度あり、その破損1回目は高速スピン中にヒルトのネジが外れ内部パーツが壊れたというハプニングもありました。

だいたい撮影現場は暗いし、今回はとても寒い所でカメラを回していたので仕方ないのですが、特に最近使用しているライトセーバーはNeoPixelのブレードを駆動するために基板も精密でシビアな作りになっています。もともと故障しやすいものなのですが、パフォーマンスで使うのに取扱いがシビアのままでは困るので、安心して安全に使えるようその対策を独自にしてみました。

 

まず、何が問題で壊れたのか??

1度目の破損状況。壊れたセーバーはこれ。

まず基本的にヒルトの接合部のネジ山が細かく、少ないというのが原因。ヒルトは2分割となっていて、その接合部がこういう感じ。

中央あたりにあるネジ部。ネジ山が4回転分くらい切られているのですが、実際にネジを回してみると約1回転半。しかもネジ山が細かく小さいので外れやすいという欠点がありました。

そして基盤が固定されているボディーはプラスティックでできていて、接着剤で固定されています。

このネジ山と接着剤でヒルトの2つのパーツが固定されるのですが、明らかに強度不足。鑑賞用なら良いのかもしれませんが、チャンバラやセーバースピンに使うには丈夫な製品とは言い難いのです。

こんなにネジが切られているのに、使われているネジ山はごくわずかです。

 

そしてもうひとつ。ボディーに取り付けられているサウンドボード(基盤)なんですが、ヒルトの内径が細く短絡しやすいという欠点もあります。一応、工場の方では短絡防止用に黄色い透明のフィルムを巻いてありますが、非常に薄くて破れやすい。これも問題の一つです。

短絡防止はどのようにでも対処できるので、問題は2つのヒルトパーツの接合部分にあるネジ山。

自分たちがショーで使うものだけなら少し加工をすれば大丈夫なのですが、ただ製品的に納得できないことも多いし、商品として危険でもあるしで、決してバカにしているわけではないのですが、チャイナクオリティーが気になるところでもあるので工場の設計担当に連絡。

1)ネジ山が回転数が少なく、そしてネジのピッチも細かすぎて強度不足を改善。

2)最低でも3~4回転はネジがかかるように改良してもらいたい。

3)このセーバーには充電ポートが無いために、このヒルト上下の分解を繰り返すことになるので、ネジ山を痛めやすい。充電ポートの増設をお願いしたい。

4)サウンドボードが付いているボディーのプラスティック材質の強度不足。これは素材的な問題と、取り付けがすべて接着剤に頼っていることが問題。充電ポートの新設と一緒にスイッチとの一体化とネジによる固定方法の見直しを指示。

5)ヒルトのグリップエンドにネジが切られておらず、ダブルブレードとしてえ使えない。※スピニングマスターズは独自にアダプターを旋盤で製作してダブルブレード化した。

可能であればネジ加工とアダプターの製作も同時に依頼した。

ダブルブレードのセーバースピンではかなりの高速回転をするので、接合部のネジ強度は安全面的にも重要。

 

やっぱり自動車部品の商品開発などの仕事をしてきた自分としては黙っていられない。手元に届いてから改造するのではなく、工場出荷時にそうなっているべきだと思うので、設計スタッフといろいろやり取りしながら改善要求をしているところであります。

このライトセーバーの名誉のために付け加えておきますが、プログラムやNeoPixelブレードの出来映えは素晴らしく、先端までキッチリと光が届いているのはこのセーバーだけ。

スピニングマスターズで使用するライトセーバーも過去には軽量化と、この光り方の改善のためにブレードの先端パーツを独自に改造したこともありましたが、このブレードは元々そのようになっていました。ココが素晴らしい!!

上が他社、下がよく考えられているブレードで、先端の方までNeoPixelが入り込んでいるのが確認できます。

このセーバーを製作している工場とのやり取りはまだ続いていて、スピニングマスターズとして商品開発に協力しています。

 

つづいて・・。

そしてツインセーバーで使用しているライトセーバーも撮影時にトラブルがありました。こちらはネジ関係やヒルト全体の強度は問題なし。

ポリカーボネートでできたブレードの強度も問題なし。

ただし、ブレード内のNeoPixelの配線やハンダ付けに問題があることと、ヒルト内部のサウンドボードの取り付け方に問題が。

動画の撮影中にトス系の技で失敗しドロップした時に、その衝撃で破損。音も光も出なくなり、セーバーは起動不能状態となりました。

 

持ち帰ってから分解し、落ち着いて細かく破損個所をチェックしていくと意外なところが破損しているのが見つかりました。

サウンドボードに装着されているTFカードが真っ二つに。(笑)

このライトセーバーはサウンドフォントとブレードのライトエフェクトのプログラムがこのカードに記録されているので、呼び出しできなくなれば音も光も起動できなくなります。

 

たまたま購入した時点で中を見たくて一度は分解していて、このTFカードの内容をパソコンでバックアップしてあったために新しいTFカードをフォーマットしてプログラムをバックアップからコピーして装着し無事に起動することに成功。

しかしこのライトセーバーのネックになるのはサウンドボードやスイッチ、充電ポートなどがボディーパーツで一体化できておらず、落とした時の衝撃くらいでもヒルトの内側にTFカードがヒットして割れてしまうことにあります。

修理後、組み上げる時には緩衝材になるように100均で買ってきたアルミシート(表はアルミフィルムで裏が発砲ポリエチレン)なるものを巻いてテープで止めておきました。

ヒルト内のクリアランスが無ければガタガタを動くこともなく、更にクッション性があれば衝撃からTFカードや基盤を保護できます。

ヒルト内はこれで完成!!

 

そしてもう一ヵ所の破損は、落とした衝撃でNeoPixelが片面だけしか点灯していないことに気付きました。

ブレードを分解し、配線部分をチェック。

こちらはブレード側の基盤です。木の年輪のようになっています。

ヒルト側の基盤です。

スプリング式の小さな突起部分が接触する部分。こちらはテスターで通電チェックをして問題なし!やはりブレード側の問題のようです。

 

ブレード側の基盤はホットボンドで固められているため、基盤を気付点けないように慎重にボンドを取り除くと・・・発見!

いい加減なハンダ付けの問題というよりも、使用されている配線が断線しやすいようにも見え、修理の時にもう少し良質な配線に付け替えました。

基盤との結線はこんな感じ。簡単な図にしてみました。

 

5VプラスとマイナスとセンターのDは信号です。

かなり細かいところでのハンダ付けになるのでリペア作業は難易度高めでした。

今回はプログラム保存用のTFカードの交換、ヒルト内の衝撃緩衝材追加、ブレード内の配線交換&ハンダ付けやり直しという3つの作業で完全に復活!!

無事にリペア作業が完成し、撮影の方も無事にできました。

ちょっと遊び心から製作したYouTube用の動画ですが、OK!スピンチャンネルでの公開ではありません。